そろそろ休みませんか?休息がもたらす効能

真面目で勤勉なことで知られる日本人ですが、真面目過ぎるあまり休むことの大切さを忘れている人が多いようです。それどころか休む=悪だと考えている節さえあります。

今回は休息がもたらす効果とその重要性についてまとめました。

体が本調子へと回復する

当たり前と言えば当たり前の話ですが、休息をとることで心身が回復し本調子へと戻ります。毎日休まずに働いている人は一見勤勉に見えますが、実際は体が疲弊しきっており、本調子の4割程度の力しか発揮できていないとされています。

眠たい目をこすりながら仕事に打ち込むのは何の美徳でもありません。むしろそのような状態ではお粗末な仕事しかできないというものです。きっちり仕事をこなしたいと思っているならばしっかりと休むことが大切です。

一度しっかり休んでみると分かりますが、体調を万全にした状態の自分本来の力というのは驚くべきものがあります。その気分を味わってしまうと休みを疎かにしていた自分の愚かさに気づくでしょう。

ちなみに、人は6時間以下の睡眠時間が2週間続くと、2日連続で徹夜したのと同じ状態となるそうです。しかも恐ろしいことに本人はそのことに全く気付かないのです。普段ケアレスミスが多い人は睡眠不足を疑ってみるべきでしょう。

集中力、発想力が高まる

休むということはただ単に体力を回復させるだけではありません。集中力や発想力を高める効果もあります。

例えば、「アイデアを出す」「考える」のも仕事ですが、発想力が必要な仕事というのは、くたくたに疲れるまで頑張ったからといって、良いものが沸いてくるようなものではありません。

むしろ、しっかり休息を取り、良く眠ることが必要なのです。

雑誌「ネイチャー」ではドイツの大学が行った以下のような実験が紹介されています。

学生にひらめきを必要とするパズルを解かせた。

そしてパズルが解けなかったひとたちだけを集め、3つのグループに分けた。

A. 朝に問題を見せて、起きたまま8時間考える

B. 夜に問題を見せて、そのまま徹夜で8時間考える

C. 夜に問題を見せて、そのまま8時間の睡眠を取る

結果、考えずにそのまま眠ったCグループが、8時間後の正解率が一番高かったという。

この研究が示す通り、休むことで頭に柔軟性が生じ、集中力も高まるので、生産性も向上するということです。

やみくもに頑張るのではなく、ある程度頑張ったらサクッと切り上げて休息を取ることが、むしろ仕事の効率をアップさせることにつながります。

神経が正常に戻る

休まない、睡眠をとらない人がかかりがちなのが自律神経失調症です。自律神経失調症とは、全身を司る自律神経の調子が狂う病気のことを言います。

自律神経とは、心臓の鼓動や胃腸の消化吸収など生命維持のために必要な活動を制御している神経です。これが狂うわけですから、体調はすこぶる悪くなってしまいます。

自律神経失調症の症状

  • 頭痛
  • じんましんが出て、体がかゆくて仕方ない
  • めまい
  • 腹痛・下痢
  • 憂鬱とした気分になる
  • 便秘
  • むくみ
  • 眠りたいのに眠れない
  • 心臓が不規則な鼓動をするなど、心臓部に違和感を感じる
  • 疲れやすくなる
  • 暑いのにゾクゾク寒く感じたり、寒いはずなのに暑く感じたりする
  • 体が重い。立つことさえ辛い

休息を取らない人はそれだけでこれだけの症状に悩まされることになります。逆に言えば、しっかりと休息を取ればこれだけの症状を一度に予防することができるということです。

上記の症状に心当たりのある人は、一度思い切って一日8時間寝てみることをお勧めします。それで嘘のように体調が戻るということも珍しくありません。

休まなかった人の末路

休むのが大切だということが分かっていながらも、休まずに働く人もいます。勤勉なのは良いことですが、働きすぎるのは働かないのと同じくらい愚かです。

では、ずっと休まないでいるとどのようになってしまうのでしょうか。以下では、休まなかった人がたどる末路を紹介します。

ゾンビ化

睡眠不足を無視している人は目の下にクマができ、生気が感じられません。やる気も気力も感じられず、まるでゾンビのようです。

休息を取らないということは脳を酷使し続けている状態ですから、もうまともな思考力や判断力が残っていません。こういった点も知能を持たないゾンビと一緒です。

うつ病

過労も度を過ぎてくるとうつ病を発症しやすくなります。脳は起きている間ずっと働き続けている状態ですから、自分が思っている以上に酷使されています。

にもかかわらず休息を取ってケアしないのですから、脳や神経が不調をきたしやすくなります。そしてそれはうつ病などの精神疾患にかかるリスクを大幅に高めます。

こうなる前に、一度病院へ行き睡眠薬等をもらってくることが推奨されます。

過労死

過労も限度を超えて慢性化してくると、いよいよ過労死が目前に迫ってきます。皆さんは大げさに思うかもしれませんが、人は休まずに働き続けると普通に死にます

体調不良程度なら休めばいくらでも回復の余地がありますが、死んでしまった人間を生き返らせることは流石の現代医学でも不可能です。

「死ぬくらいなら休んでやる」を肝に銘じて、過労死する前に休息を取りましょう。

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