魔法の食材、ハチミツが持つ凄まじい効果

自然が生んだ天然の甘味、はちみつ。淡い橙色と独特の香りが食欲を誘います。

「はちみつの歴史は人類の歴史」ということわざがあるように、古来、食用、薬用などさまざまな用途に用いられてきました。

今回は蜂蜜の持つ素晴らしい効果を紹介します。

ハチミツの健康効果

滋養強壮効果をもつ

ハチミツは自然が生んだ栄養の宝庫であり、ビタミンやミネラル、アミノ酸、有機酸、ポリフェノールなどさまざまな栄養を含み、その種類は少なくとも150以上に及びます。

消化吸収されやすいので、体調不良の時や疲労回復のためにうってつけです。

毎日小さじ一杯程度のハチミツを摂取することによって豊富なスタミナと栄養をつけ、風邪知らずの健康体を維持することができます。

コレステロール値を下げ、動脈硬化や老化を防ぐ

ハチミツにはコリンと呼ばれる物質が含まれています。この成分は血管を広げて血圧を下げる作用と、血管壁に悪玉コレステロールが付くのを防止する働きを持ちます。

同じくハチミツにはカリウムと呼ばれる成分があり、塩分の取りすぎによって上昇した血圧を下げる効果があります。

これら二つの成分の働きにより、動脈硬化を防ぐことができます。

その他、ハチミツには数10種類ポリフェノールが含まれており、強力な抗酸化作用を持ちます。これにより全身の活性酸素(体を老化させる強力な毒素)を除去します。

この働きによって脳・血管・内臓の老化が抑えられるため、古代から中国やインド、エジプト、ギリシャなどでは不老長寿の薬として珍重されてきた実績があります。

セロトニンを分泌させ、快眠を促す

はちみつには入眠作用をもたらす必須アミノ酸であるトリプトファンが含まれています。トリプトファンは、摂取すると体内でセロトニンという脳内ホルモンに変わり、これが材料になって睡眠物質のメラトニンが作られます。

さらに、ハチミツにはトリプトファンを吸収しやすくするブドウ糖が豊富に含まれており、トリプトファンとブドウ糖の相乗効果により快眠をもたらしてくれます。

このため、ハチミツは「黄金の薬」「天然の睡眠導入剤」とも言われます。

入眠作用を高める食品として相性がいいのは牛乳です。牛乳にもトリプトファンが多く含まれており、カルシウムも豊富です。買ってくれば調理不要ですぐ飲める手軽さもうってつけです。

不眠で悩んでいる人は、牛乳にハチミツを加えて飲むとよいでしょう。

のどの痛み、口内炎にも効く

ハチミツは強力な殺菌効果を持ちます。はちみつの濃度の高い糖分は、細菌内部の水分を減少させ、細菌の繁殖を抑える力を持っているからです。

さらに、医療現場で傷口や医療用具の消毒にも使われているグルコン酸を含んでいるほか、空気中の水分を吸収すると過酸化水素(オキシドール)という殺菌成分を発生させる特性もあります。

このため、はちみつは古くから、火傷やすり傷、喉の炎症や口内炎などの治療に幅広く使われてきたのです。

ハチミツの美容効果

保湿効果によりニキビを治す

はちみつは吸水性が高く保湿力にも優れていています。

浸透性も高いので、肌につけると、みるみる内部に浸透して肌を潤いで満たしてくれます。
強力な殺菌作用もあるため、ニキビなどの原因となる悪玉菌の繁殖を抑え、美しく健康的な肌へ導いてくれます。

使い方も非常にシンプルで、ニキビにそのままハチミツをぬり数分経ったら水で洗い流すだけです。

余分な体重を下げる

ハチミツが持つ甘味は砂糖の3倍にもかかわらずカロリーは25%低いのです。

また普通の砂糖と違い、ハチミツは血糖値を上げづらく、体脂肪として吸収されずにエネルギーとして消費されやすいという特徴があります。

ビタミン、ミネラルも豊富であるほか、繊維やたんぱく質もバランスよく含まれるため、新陳代謝を向上させ脂肪燃焼を促します。

強力な抗酸化作用で、透き通る肌に

ハチミツは強力な抗酸化作用と新陳代謝を向上させる効果も持ちます。

ミツバチが花粉から取り込んだ数10種類のポリフェノールには、強力な抗酸化作用があり、全身の細胞を損傷させる活性酸素(体内に生じる攻撃力の強い酸素)を除去してくれます。

ビタミンB2、B6、ビタミンC、酵素やアミノ酸、ポリフェノールなど、美しい皮膚づくりには欠かせない栄養素が多く含まれています。

そのため、肌の劣化を防ぎつつ、古くなった角質を落とすことで肌を若々しく保つことができます。

世界三大美女であるクレオパトラも美肌のためにハチミツを愛用していたとの伝説も残っています。

ハチミツの知られざる特徴

腐らない食品である

ハチミツは腐らない食品であるため、事実上、消費期限がありません

容器に記載されている賞味期限は、風味が落ちることなく美味しく食べられる期限のことを指します。消費期限は、日本の法律で記載するのが義務付けられているから付けているだけです。

では、なぜハチミツは腐らないのでしょうか。

どんな生物も、たとえ細菌などの微生物であっても、生存するためには水分が必要です。しかしハチミツはそのほとんどが糖分によって構成されており、水分は2割以下しか含まれていません。

しかもハチミツには強力な殺菌成分が含まれているため、食品を腐敗させるバクテリアや細菌たちは、繁殖するどころか生存することすら困難なのです。そのためハチミツは「腐らない食品」とも呼ばれます。

考古学者のT.M.デービス博士が、古代エジプトの墳墓から約3300年前の蜂蜜瓶を発見したが、その品質にほとんど変化はみられなかったという記録も残っています。

乳児に与えるのは厳禁

ハチミツには以下のような注意書きが書かれています。

ハチミツは1歳未満の乳児には、食べさせないよう気をつけてください

実はハチミツには「ボツリヌス菌」が含まれている場合があるのです。ハチミツは基本的に加熱等の処理をしていない自然そのままの食品であるため、稀にボツリヌス菌が殺菌されないまま市場に出回ることがあるのです。

ボツリヌス菌は、ブドウ球菌とともに毒素型の食中毒菌の代表です。熱に非常に強いので、ご家庭で行う通常の加熱や調理では死滅しません。

大人の場合、ボツリヌス菌が食品などを介して口から体内に入ったとしても、ボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、何も起こりません。

しかし赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため乳児ボツリヌス症にかかることがあります。

栄養豊富なので乳幼児に与えたくなる気持ちも分かりますが、一歳未満の乳幼児には決して与えてはいけません。

白く固まるのはなぜ?

蜂蜜を低温下で保存していると色が白くなりますが、あれは腐っているわけでも品質が劣化してるわけでもありません。

蜂蜜というのはほとんどが糖分なわけですからその糖分が低温にさらされることで固まってしまいます。それが白く見えているだけなのです。

そのまま食べても全く問題ないのですが、トロトロの状態のハチミツを味わいたいという方は、蜂蜜の入った容器を50℃程度のお湯に10分程度浸からせておけば元に戻ります。

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