進学したらその先は地獄・・・博士課程進学という地獄への片道切符

多くの人は大学を卒業した後は社会人となってどこかの企業で働き始めます。しかし理系の大学生は就職するのではなく大学院へ進学することが多いとされています。

とはいえ、その理系の大学生にしてもほとんどは修士課程を卒業後、やはりどこかの企業で働き始めるのが大多数です。

その中でも一握りの人間はさらに博士課程へと進学するのですが、この博士課程というのが日本では地獄となっているようです。

今回は博士課程が危険な理由について調べました。

博士課程が地獄化している理由

近年では「高学歴ワーキングプア」という言葉があります。

せっかく高学歴になるほど勉強を頑張ってきたにもかかわらず、、高学歴に見合った職に就けずに、任期付きの契約研究員である「ポスドク」・無職・ニート・アルバイトのような非正規雇用の身になってしまった人達を指す言葉です。

というのも、実は日本では東大卒や慶応卒のような「有名大学の学部を卒業した」という肩書は就活において有利に働きますが、後述するように「博士課程を卒業した」というのは必ずしも有利には働かない事情があるのです。

その結果、努力してきた割には低収入で、人によっては数百万円単位の奨学金を返済しなければならないという経済的ハードモードに陥ります。

小さいころから勉強し続けてきたというのは立派なことですが、実際の社会ではそれが報われるとは限りません。研究開発の分野では偶然の発見やひらめきに依存するところが多く、勉強すればするほど良い点が得られて報われる学校とは違います。

しかもせっかく努力して高学歴になっても、高学歴であるというプライドが自分の報われない状況とのギャップを生み、甚大な精神的苦痛をもたらします。

博士課程の就職が難航する理由

一般的に博士課程卒業の人間を雇う時には、学部卒の人間よりも多くの給料を払う必要があります。

大きな研究部門を抱える一部の大企業ならば一定数博士課程卒の人間を雇う必要もありますが、あくまで一定数です。大学の教員は誰もが目指すポストですが、その椅子は限られているため大多数の人間はあぶれてしまいます。

不景気で人件費を減らそうと躍起になっているこの時代、わざわざ博士課程卒の人間を高給で雇おうという企業もそう多くありません。

そしてもう一点指摘しておかなければならないのが、高学歴な博士課程卒達には社会常識が欠如している傾向がある、ということです。

長いこと学生生活を送っていたせいで身だしなみや態度、言葉遣いや社会常識など、社会人として当然身に付けているべきマナーが感じられないと評価する面接官が多く、なかなか面接を突破できないのです。

加えて、なまじ学歴が高いとプライドも高くて周囲の人間が扱いづらい、給料が高くなった割には学部卒の人と大して変わらないという声も続出するのです。

「なんとなく進学」は自殺行為

理系の大学生は何となく大学院に進学して、その一部の人間はさらに何となく博士課程へ進学するのかもしれません。

確かに修士課程までなら就職先のレベルも上がりますし、なんとなく進学してもなんとか卒業できますので、進学して損はないかもしれません。しかし「なんとなく」で博士課程まで進むのは自殺行為と変わりません。

次のことを頭に入れておきましょう。

稼ぐ能力≠学力の高さ

「学歴が高いほど年収が高い傾向にある」というのは確かに事実です。しかしそれはあくまで傾向の話であって、「学歴が高くなればなるほど年収も高くなる」は間違いです。

というのも、会社に属して働いて稼ぐ場合、組織の歯車の1つに徹しきれることや、周囲との協調性が大切となり、これらの能力は学力とは関係性が薄いからです。

つまり、たとえ有名大学卒業で博士号を持っているからといって必ずしも高収入になれるとは限らないのであり、学歴さえ高めれば将来安泰という考えは全く通用しません。

博士課程で求められる能力は勉強ができるかどうかじゃない

博士課程以前は勉強ができれば成績が良くなり、褒められます。しかも問題に対して必ず答えがあり、ただそれを導く方法や知識を多く蓄えれば良かったのです。

しかし、既に答えの分かっていることを学ぶのは単なる勉強であり、博士課程では答えのない問いを追求し続けるという今までとは違うアプローチが求められます。それが「研究する」ということなのです。

そして研究は勉強とは比べ物にならないほどの負荷がかかります。

教授からのプレッシャー&放置攻撃、実験しても全然成果が出ないことによる焦燥感、将来への不安、多くの実験&論文執筆をこなさなければならないというプレッシャー、そして当たり前のように激務で睡眠不足に陥るという辛さ・・・

こういった諸々の辛さと戦い続けるのが博士課程という地獄なのです。よっぽど研究が好きで何が何でも研究を極めたいという人以外はお呼びじゃないのです。

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コメント

  1. hirota より:

    博士課程以前……しかも問題に対して必ず答えがあり……

    どゆこと?