海水浴に潜む恐怖!!!離岸流と逆潜流と湧昇流

夏になると海水浴に行く人も多くなりますが、そうなると海難事故に遭う人も多くなります。

よく「海に吸い込まれていった」「足首を掴まれて海底に持って行かれそうになった」などという言い伝えがありますが、実際は海流によるものだと解明されてきています。

今回は海難事故を引き起こす海流について説明します。

事故を引き起こす海流

海には様々な海流があるわけですが、海水浴等で海難事故を引き起こす海流といえば以下の三つです。

海岸から引き離す海流、離岸流

大抵の場合、海水浴場で海難事故が起きる原因の多くは離岸流によるものです。実際海水浴場において溺水事故の60%は離岸流によるものです。よく「海に吸い込まれていった」というのを聞きますが、これも離岸流が原因です。

離岸流とは、海岸の波打ち際から沖合に向かってできる流れのことを指します。その流れの速さは約2m/sであり、水泳のオリンピック選手でも逃れるのは困難です。もちろん一般の海水浴客では逃れるのは不可能といえます。

離岸流に流されると「沖に流される」という恐怖感からパニックに陥ったり,岸に戻ろうとして流れに逆らって泳ぐことにより疲労して溺れてしまう危険性があります。

もし離岸流に流されてしまったら落ち着いて対処することが大切です。間違っても流れに逆らって泳いではいけません。

泳力のある人は浜に向かって斜め45度の角度で泳いでから抜け出します。一方、泳力がない人や疲れている人は浜に対して平行に泳いで離岸流がなくなるところまで、つまり波が砕けているところまで移動したら浜に向かって泳いで戻ります。

離岸流は沖から離れる向きに流れる海流ですが、はるか沖まで流されることはありません。流れは沖(リップヘッド)で拡散するので、無理に流れに逆らわないことが大切です。人間の力で自然の海流には太刀打ちできるはずがないからです。

海底へと引き込まれる海流、逆潜流

海難事故では「まるで足を掴まれて海底に引き込まれそうになった」「海難事故で亡くなった人が海底に引きずり込もうとしているのではないか」というのを聞きますが、その原因は逆潜流です。

離岸流とは違い、海底に向かって流れていく潮の流れです。特徴は離岸流よりもよりスピードが速いことです。 一度流れに飲まれると一気に海底に引きずり込まれ、呼吸すらできないことからパニックに陥りやすいという点が危険です。

場所によっては離岸流のおよそ10倍のスピードの逆潜流が発生するので、気付いたら一気に海の中です。

冷たい水が直撃する海流、湧昇流

海の恐怖はこれだけではありません。 風によって起きる湧昇流というものがあります。

陸から沖に向かって強い風が吹いている場合、海面の水は沖へと流される。 すると、海底から温度の低い水が岸に向かって湧き出すように迫る水の流れが発生します。これを湧昇流といいます。

冷たい水は密度が高いので海底にあるのですが、それが湧昇流によって湧き上がってきます。それによっていきなり冷たい水が直撃します。これによって突然水温が低下し、心臓麻痺などで人の命を奪うこともあるのです。

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